あらすじ

夏休み、田舎の祖母の家を訪れていた柚子は、山奥に"狼を祀る神社"の噂を聞く。興味本位で山に入ったものの、気づけば夕暮れになり、森の中には誰もいない。 その村には古くからの伝承がある――「夜の山で気配を感じても、決して振り返ってはならない。狼がいるからだ」と。 背後に足音、衣擦れ、冷たい気配。胸の鼓動を抑えきれずに振り返った柚子の前には、狼――ではなく和服の白髪の少女が立っていた。柚子は巫女装束の彼女の姿に安堵する。彼女は家まで送ってくれると言う。 二人で下山する帰り道、他愛ない会話の間に、古い伝承と奇妙な違和感が少しずつ滲み始める。山は静かで、闇は深い。そして伝承はただの言い伝えでは終わらなかった。

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小説を読もう2025/11/10
  • 現在の作品送り狼