あらすじ

ここはお國を何百里♪
離れてとほき滿洲の♪
赤い夕日にてらされて~♪
友は野末のずゑの石の下した~♪」

思へばかなし昨日まで~♪
眞先まっさきかけて突進し~♪
敵を散々懲らしたる~♪
勇士はここに眠れるか~♪
ああ戰ひの最中に~♪
隣にをった此この友の~♪
俄かにハタと倒れしを~♪
我はおもはず駈け寄って~♪
軍律きびしい中なかなれど~♪
これが見すてて置かれうか~♪
『しっかりせよ』と抱き起し~♪
假繃帶かりほーたいも彈丸たまの中なか~♪
折から起る突貫に~♪
友はやう~♪
〳
〵
顏上げて~♪
『お國のためだかまはずに~♪
おくれてくれな』と目に淚~♪
後あとに心は殘のこれども~♪
殘しちゃならぬ此からだ~♪
『それぢゃ行ゆくよ』と別れたが~♪
ながの別れとなったのか~♪
戰たたかひすんで日が暮れて~♪
さがしにもどる心では~♪
どうぞ生きってゐてくれよ~♪
物なと言ゆへと願うたに~♪
空しく冷えて魂は~♪
故鄕くにへ歸かへったポケットに~♪
時計ばかりがコチ~♪
〳
〵
と~♪
動いてゐるもなさけなや~♪
思へば去年船出して~♪
お國が見えずなった時~♪
玄界灘に手を握り~♪
名をなのったが始めにて~♪
それより後のちは一本の~♪
煙草も二人わけてのみ~♪
ついた手紙も見せ合ふて~♪
身の上ばなしくりかへし~♪
肩をだいては口ぐせに~♪
どうせ命は無いものよ~♪
死んだら骨こつを賴むぞと~♪
言ひかはしたる二人中ふたりなか~♪
思ひも寄らぬ我一人~♪
不思議に命ながらへて~♪
赤い夕日の滿洲に~♪
友の塚穴つかあな掘らうとは~♪
くまなくはれた月今宵こよひ~♪
心しみ~♪
〴
〵
筆とって~♪
友の最後をこま~♪
〴
〵
と~♪
親御へ送る此手紙~♪
筆の運びはつたないが~♪
行燈あんどのかげで親逹たちの~♪
讀よまるる心おもひやり~♪
思はずおとす一雫ひとしづく~♪

ーーーー軍歌「戦友」ENDーーーーー

       
私はこの歌をよく覚えている。

幼き頃、よく祖父が私の側で歌っていたからだ。

その時はこの歌の意味がよく分からなかったが悲しい哀愁に満ちた歌であることだけは分かった。

そうして、私は成長し大学を卒業し、企業に就職し、結婚し子ども達が生まれ幸せな家庭を人並みに築くことができた。

それでは私のエッセイをお楽しみ下さい。

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アルファポリス
アルファポリス2025/11/10
  • 現在の作品日本人よ!日露戦争を決して忘れるな!軍歌「戦友」に込められた人の生命の尊さを!