あらすじ
前世は、女の心を弄ぶ結婚詐欺師・神代怜。 だが最後は、逆に女に騙され、屈辱の中で命を落とした。
そんな俺が転生した異世界で得たギフトは二つ。 一つは、指先に火が灯るだけの最弱ギフト「ろうそくの炎」。 もう一つは、相手の能力を奪い、最高の快楽と共に「昇天(=天国行き確定)」させる最強ギフト「蜜蜂の一刺し」。
「天国行きならWin-Winだろ」 前世の歪んだ倫理観のまま、俺は「ハーレム構築」の野望のため、この最強ギフトをためらいなく使う。
だが、このギフトには恐るべき副作用があった。 奪うのは能力だけではない。相手の記憶、トラウマ、そして「最も強烈な感情」までも引き継いでしまうのだ。
「女は感情が厄介だ」 そう合理的に判断した俺が、最強の能力を求めて次に選んだターゲットは、王国最強にして「最も勇者に近い」と謳われる、美貌の騎士団長(♂)だった。
それが、最大の誤算。
彼を「昇天」させた瞬間、俺の魂に流れ込んできたのは、最強の剣技と――若き国王へ捧げられた、あまりにも純粋で、狂おしいほどの「禁断の愛」だった。
「ハーレム? 女? ……どうでもいい」 俗物だったはずの俺の心は、騎士団長の殉愛に完全に上書き(同期)され、変貌する。
これは、多くの女性に愛されながらも、ただ一人の王に報われぬ愛を捧げ、その嫉妬ゆえに手を汚していく転生詐欺師の、ドロドロとしたプラトニックBL愛憎劇。