あらすじ

アンジェラ・ハイマートは聖女である。 人々は口を揃えてそう呼ぶのだ。ありがたいことに。 さて、聖女と聞いてどんな姿を思い浮かべるだろうか。 涙ながらに人々を癒す清らかな乙女? 貧者にパンを配り、戦場で傷ついた兵士に祈りを捧げる慈母? その美しい微笑み一つで世の不幸を洗い流してくれる奇跡の存在? 馬鹿を言っちゃいけない。断じて否である。 「あ〜働きたくありません」 親不孝者、ごく潰し、ニート、賭博狂い、社会不適合者、バチ当たり、破落戸、破戒僧。 聖女であるはずの彼女を端的に表す、不穏な数々の言葉。 聖霊教会の首座に大抜擢されたというのに、聖女としての自覚も覚悟も皆無。 何ならいまだに、なぜ自分が聖女なのかも分かっていない。 今日も「何が悪いのか分かりません」という笑顔で、彼女はやらかす。 現実をも超える膂力でもって、あらゆる神秘を踏破する。 振り抜かれるその拳は、もはや魔法であり、哲学であり――そして祈りであった。 この世の奇跡は、今日も彼女の二度寝のあとにやってくる。

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小説を読もう2025/11/10
  • 現在の作品太陽の歌〜ワガママ無能王女は聖女となって成り上がる〜