あらすじ
私、サーシャが公爵家の次女として生まれた時、世界は厄災と呼ばれる魔物たちによって壊滅的な被害がでていた。
「あれ、私生まれたばかりなのになんでこんなに意識しっかりしているの?」
不思議に思いながらも、第二の人生では思いっきり人助けをしようと思っていると、前世の私は厄災の魔女と恐れられていたことが判明。
なんと世界を危機に陥れた役で絵本デビューしているし、街では吟遊詩人が私の悪名歌っている。なんなら私を神とする邪教まであって信者までいるらしい。
絶対信者とかやばい奴らじゃん。
しかも、その暴れている魔物たちの多くは、私が前世で飼っていたペットたちだった。
「記憶があることがバレたら間違いなく殺される。なんなら前世より残虐な方法で」
生まれてすぐにその事実を知った私はとにかく、地味に、目立たず、静かに生きることを決意する。
公爵家? 他の兄弟にお任せします。
そんな私の心情をしらない周りは、私のためにと色々な人を連れてくる。
お父様、王子様とか勝手に連れてこないでください。
王子様、隣国の王子様とかいりません。
隣国王子は……うん。少し黙っていてもらえますか。
前世の私はまだ回復魔法が国中にいきわたる前、効果の高い薬草から作った回復薬を格安で周りの人に売っていた。田舎だったからそれほどお金が必要なかったし、欲しい物もなくてお金の価値もいまいちわかっていなかった。
それで助かった人も多かったけど、ある日、それを良く思わなかった回復魔法協会の連中に誘拐され、ひどい拷問にあいながら死んでしまった。
正直、最後の方はあまり記憶がない。
もうあんな辛い経験はしたくない。
生まれ変わった世界で回復魔法協会は世界中を支配するほど大規模な組織へとなっていて、回復薬は貴重なものとなり、過去の私を積極的に厄災の魔女だと宣伝していた。
私は大人しく手の届く範囲の人だけ助けて、成人したら今度こそ誰にも見つからないような田舎でモフモフに囲まれて一人畑でも耕しながら生きるんだ。
回復魔法協会とか絶対に絡まないように、目をつけられないように、転生者だってばれないように、最大限の準備と警戒をしなきゃ!
まだ赤ちゃんだけどやらなくちゃいけないことが沢山。
身を守るために魔法の練習もしなきゃだし、一人で行く抜く知識も必要になる。
そんな私の周りには、私が転生したことに気がついた厄災の魔物たちや王子たちが集まってくる。
「ごっ~しゅじん様だ~」
「もしかして、あの子犬?」
「今世こそ必ずあなたをお守りします」
「えっと、あの助けた狐?」
「あなたに会うために生まれて来ました」
「隣国王子は勝手に家に住み着くな」
色々な問題を抱えていた公爵家はサーシャが生まれたことで、それまでの不運が嘘のように好転し、バラバラだった家族が段々一つになっていく。
これは前世で悲しい運命をたどった心優しい女の子が転生し、モフモフとちょっとだけめんどくさい家族や王子たちから沢山の愛に包まれ、沢山の愛を与える物語。