あらすじ
魔力制御ができず、常に暴発させては「劣等生」と蔑まれるアキト。彼の唯一の取り柄は、自分でも気づいていない規格外の魔力量だけだった。孤独と無力感に苛まれる日々のなか、彼の前に一人の男が現れる。学院一の秀才にして、全生徒の憧れの的であるカイだ。カイは衆目の前でアキトを「婚約者」だと宣言し、強引な同居生活を始める。
「君のすべては、俺が管理する」
戸惑いながらも、カイによる徹底的な管理生活の中で、アキトは自身の力が正しく使われる喜びと、誰かに必要とされる温かさを知っていく。しかし、なぜカイは自分にそこまで尽くすのか。彼の過保護な愛情の裏には、未来の世界の崩壊と、アキトを救えなかったという、痛切な後悔が隠されていた。
これは、絶望の運命に抗うため、未来から来た青年と、彼に愛されることで真の力に目覚める少年の、時を超えた愛と再生の物語。
【登場人物紹介】
◆アキト
主人公。魔力量は規格外だが全く制御できず、「劣等生」と呼ばれ自己肯定感が低い。引っ込み思案な性格で、自分の力に恐怖心を抱いている。その身には、無から有を生み出す伝説の「創成魔法」を秘めている。
◆カイ
学院一の実力と美貌を誇る完璧な優等生。ある日突然アキトの「婚約者」を名乗り、彼の生活を徹底的に管理し始める。冷静沈着だがアキトのことになると過保護で感情的になる。その正体は、崩壊した未来からアキトを救うためにやってきた未来人。