あらすじ
長年、婚約者である王太子と王国のために、その身を削って聖女の力で尽くしてきた公爵令嬢リリアーナ。
しかし、突如現れた異母妹の派手な奇跡の前に、彼女の地道な献身は「偽り」だと断じられ、すべてを奪われてしまう。
婚約者にも家族にも見捨てられ、絶望の淵に立たされた彼女に手を差し伸べたのは、呪いに蝕まれた「氷の騎士」アレクシスだけだった。
「俺が信じるのは、君の温かい光だけだ」と。
――どうせ消える運命ならば、この命、たった一人信じてくれた彼のために。
偽りの聖女と蔑まれたリリアーナが、その身を捧げて起こす最後の奇跡。
それは、彼を救い、静かに消え去るための、切なすぎる愛の祈り。
のはずが、彼女を「光」と呼ぶ氷の騎士の想いは、神の定めた運命すら覆していく――。
自己犠牲の果てに少女が掴む、涙腺崩壊のハッピーエンド。