あらすじ

静かな街で、女性を狙った連続殺人事件が続発していた。 ニュースに映る現場写真を見つめながら、青年・蓮は胸の奥に得体の知れないざらつきを覚える。 被害者は、いずれも彼と関わりのある女性たち――。 捜査一課の刑事・結城。 冷静沈着で、感情を表に出さない男。 彼は、被害者全員が蓮と何らかの関係を持っていたことを突き止め、 「彼こそが一連の事件の中心にいる」と確信していた。 だが、蓮には確かなアリバイがあった。 事件の夜も、眠りにつくまでの記憶ははっきりしている。 それでも、目覚めるたびに微かに残る血の匂いと、夢のような断片が彼を蝕んでいく。 ――“自分が知らないうちに、何かをしているのではないか”。 二重人格か、夢遊病か。蓮は次第に自分自身を疑い始める。 そんな中、同棲している恋人・凪沙の行動に、不審な点が現れ始めた。 隠し事、焦り、そして恐れ。 愛情と疑念の狭間で、蓮の心は静かに軋み始める。 ――誰が犯人なのか。 凪沙なのか、自分なのか、それとも別の何者か。 白く霞む記憶の奥で、真実の断片がゆっくりと浮かび上がる。 そして、その“残響”がすべてを白く塗りつぶしていく。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2025/10/23
  • 現在の作品白の残響