あらすじ
神魔霊呪……それらの御霊を刻み込んだ武器と一揃えの戦装束──戦神衣(いくさかむえ)。
戦神衣を身に纏い圧倒的な戦闘能力を発揮する者たちを、人は戦神(イクサガミ)と呼んだ……。
龍脈異災によってかつての文明が滅んでおよそ五百年。かつての文明の威光、残照が吹き付ける和深大陸(かずみたいりく)にて。
涅鐘国と五国連合同盟の大戦(おおいくさ)から四年──和深大陸は揺れていた。
──時は戦灰暦・四七一年。世はまさに「戦極時代」。
無頼の戦神・戦猛疾之大命──その偉大なる御霊の意志を継ぐ“戦神”たちは、「天下一」を目指す戦いを大陸の各地で繰り広げていた。
武芸者、兵法者、カラクリ使い、妖術師──中には、妖怪さえも交え──出自も身分も、能う武術も異能も問われぬ戦神どもが、ひたすらに武技を交える。
それぞれの御霊と、研鑽された心技体を以て。
若き剣客・朽葉剋舟(くちばこくしゅう)は、齢を重ね夢半ばに散ることとなった師より、戦神衣を譲り受ける。
天下一を目指す戦神たちがひしめく戦極の大海原に、十八の剋舟もまた、若き戦神の一人として舟を漕ぎ出すのだった──。