あらすじ
──私の名前はピコラ。
天使の父と悪魔の母を持つハーフなの。私はそんな両親の力を半分半分受け継いでいる。
両親は天界と魔界を超えた大恋愛の末、周囲の猛烈な反対を押し切って結婚。
二人は駆け落ちして、昔の仲間に追われながら私を育てた。
特にしつこかったのは天界の方だったわ。
私が14歳になった時、家族はとうとう天使たちに捕まってしまったの。
その時の戦闘が原因で、両親は命を落とすことになったわ。
なぜ、私の両親が死ななければならなかったのか。
そんな疑問が胸の中で渦巻く。
私は思いっきり泣いた。
一人残された私に、天使の偉い人が言ったの。
父のエメラルド・タブレットを探し出せばお前を自由にしてやる、と。
それって本当なのかな?
そのエメラルド・タブレットって奴は、母が作った亜空間倉庫に保管されているんだって。
そこは悪魔じゃなきゃアクセス出来ない場所だから、天使たちは手も足もでないわけ。
私はとりあえず引き受けて、解放されたわ。
亜空間倉庫を開ける鍵は、母が遺した22枚のタロットカード。
カードを使えるようにするためには、激しく揺れ動く感情――母はそれを「エモーショナル レゾナンス」と呼んでいた――を集めなければならないの。
そのために、私は人間界で「占い師」として路地裏に座って。カードが招き入れる人を今日も探している。