あらすじ
菅原氏は、古人から改姓して四代続いた文章道の学者の家系であった。菅家廊下から輩出した門人の数は、道真の時代には、貴族の半分を越えていたとも言う。
宇多天皇に忠誠を尽くして詩臣たらんことを誓った道真は、しかしながら、醍醐天皇に践祚した後に、藤原時平の策略により、謀反の罪を着せられて、京を追われて筑紫の国へ流謫の身になる。
流謫の地で、連れてきた幼子と三人暮らしをしていたが、息子が病気で死んでしまい、道真は絶望の日々を送ることになる。
京についぞ帰れず、その流謫の地で息絶えた無念を、飛梅に託した道真の半生を描く。