あらすじ
愛すれば、爆発する。
――それが、ヴェルガディア王国の“常識”だった。
感情を制御する首輪〈レグナカラー〉をすべての国民が装着し、
親子が近づけば、共鳴反応によって爆散する。
出生も愛情も、すべては国が管理する。
人々は「平和のため」に感情を捨て、心を凍らせて生きていた。
そんな世界で暮らす少年、リオ・クライン。
無表情に生きる彼は、ある日、母と娘が“手をつないで爆発する”瞬間を目撃する。
それは日常であり、しかし、なぜか胸の奥を焼く光景だった。
――愛とは、本当に悪なのか?
――幸福とは、爆発しないことなのか?
冷たく統治する王・アザルド。
感情を封じた少年・リオ。
二人をつなぐ“禁じられた血の真実”は、やがて世界の理そのものを揺るがしていく。
そして、滅びの運命の果てに残された、たったひとつの希望――
それは、新しい命の鼓動。
“愛を禁じる世界で、愛を選んだ少年の物語。”
『感情が爆発する世界で』、ここに開幕。