あらすじ
聖なる力を持たず、「穢れを祓う」ことしかできない神官ルカ。治癒の奇跡も起こせない彼は、聖域から「役立たず」の烙印を押され、無一文で追放されてしまう。
絶望の淵で倒れていた彼を拾ったのは、「氷の鬼神」と恐れられる最強の竜騎士団長、エヴァン・ライオネルだった。
長年の不眠と悪夢に苦しむエヴァンは、ルカの側にいるだけで不思議な安らぎを得られることに気づく。
「お前は今日から俺専用の癒やし手だ。異論は認めん」
有無を言わさず騎士団に連れ去られたルカの、無能と蔑まれた力。それは、戦場で瘴気に蝕まれる騎士たちにとって、そして孤独な鬼神の心を救う唯一の光となる奇跡だった。
追放された役立たず神官が、最強騎士団長の独占欲と溺愛に包まれ、かけがえのない居場所を見つける異世界BLファンタジー!
【登場人物紹介】
◆ルカ
本作の主人公。聖職者らしい穏やかで心優しい青年。治癒の力を持たず「穢れを祓う」ことしかできないため、聖域を追放される。自己評価が低いが、芯は強い。
◆エヴァン・ライオネル
最強と謳われる竜騎士団の団長。銀髪に氷のような青い瞳を持ち、「氷の鬼神」と恐れられている。過去のトラウマから、長年不眠と悪夢に苦しめられている。独占欲が強く、無愛想だが根は優しい。
◆ゼロ
エヴァンの相棒である巨大な氷竜。誇り高く、当初は人間を寄せ付けないが、ルカの力を感じ取ってからは彼にだけは心を開き、甘えるようになる。
◆ジーク
竜騎士団の副団長。エヴァンの右腕であり、苦労人の常識人。ルカの登場によって変わっていく上官の姿を、呆れながらも温かく見守っている。
◆神官長
ルカがいた聖域のトップ。伝統と権威を重んじ、治癒の力こそが神官の価値だと信じている。ルカを役立たずと決めつけ、追放した張本人。