あらすじ
魔力がすべての世界で、「魔力なし」として生まれた少年リオ。彼は虐げられる日々の中、病の妹を救うため、禁忌の森で古代のゴーレム「ノア」と出会う。それは、世界を覆う巨大な嘘を暴く、運命の歯車が回り始めた瞬間だった。
「君が、僕の主か?」
魔力ではなく未知の力「星霊素(アストラル)」で動くノアと共に、リオは帝国の追手から逃れ、広大な世界へと旅立つ。理不尽な社会に抗う元宮廷学者、差別と戦う獣人の少女。傷つき、迷いながらも、かけがえのない仲間と出会い、少年は成長していく。
これは、最弱の少年が最強のゴーレムと絆を結び、偽りの世界に本当の夜明けをもたらす、希望と再生の冒険譚。
【登場人物紹介】
◆リオ
本作の主人公。辺境の村に住む15歳の少年。生まれつき魔力を持たない「魔力なし」で、気弱で心優しい性格。病気の妹を救いたい一心で禁忌の森へ入り、ゴーレムのノアと運命的な出会いを果たす。直接的な戦闘能力はないが、優れた観察眼と機転で困難を乗り越え、仲間を導くリーダーへと成長していく。
◆ノア
古代文明の遺跡で眠っていた自律式ゴーレム。魔力ではなく「星霊素」という未知のエネルギーで稼働する。圧倒的な戦闘能力を誇り、起動者であるリオに絶対の忠誠を誓う。最初は無機質で感情を見せないが、リオや仲間たちとの旅を通じて、徐々に人間らしい変化を見せ始める。
◆ミリア
猫の獣人族の少女。16歳。奴隷として売られそうになっていたところをリオに救われる。素早くしなやかな動きと二本の短剣を駆使した戦闘を得意とする。快活で姉御肌だが、獣人として差別されてきた過去を持つ。リオの優しさに触れ、一行の頼れるアタッカーとなる。
◆ゼノン
ヴァルハイト帝国の元宮廷学者。40代。魔力至上主義の世界の成り立ちに疑問を抱き、真実を追い求めた結果、帝国から追われる身となった知識人。温厚で面倒見が良く、一行の知恵袋としてリオたちを導く。古代文明や星霊素に関する豊富な知識を持つ。
◆セリア
リオの最愛の妹。10歳。生まれつき原因不明の病を患っており、常に兄の身を案じている。彼女の存在が、リオがすべての困難に立ち向かう原動力となっている。