あらすじ

「音」は記憶だ。収音師たちがまだ珍しかった時代,ある者は小さな音を拾い,ある者は湖の歌を瓶に詰め,またある者は古い笑い声を棚に並べた。やがて人々は音を聴かなくなり,音は希少になり,そして消えていく。 『音集めの旅人』は,音が満ちていた頃からほとんど失われた終焉までを辿る短編集。各篇は起・承・転・結の四話で完結し,聴覚的なディテールと余白で情景を立ち上げる。言葉は最小限に,読者の耳が風景を紡ぎ――その先に,失われた記憶と静かな問いが残る。 第一章『音を拾う人』を皮切りに、森や水面、骨董屋を巡る全六篇──最後に訪れるのは、耳を閉じた先に残る“心の残響”だ。

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カクヨム
カクヨム2025/10/22
  • 現在の作品残響の向こうの旅人