あらすじ
剣と魔法の世界に転生して十八年、俺、グラン・アルデラは魔剣士学院を第五席で卒業して新卒で魔王城に就職を果たした。
別に魔王討伐を掲げる王国騎士団でも、今最も魔王に匹敵すると謳われる美人勇者が属する冒険者ギルドでも、どっちでも良かったんだけど。
決め手になったのはやはり給料面だ。
王国騎士団の初年度の年収は500金貨、ギルドの冒険者は貢献度にもよるが大体350金貨がいいとこ。対して魔王城は驚愕の1億もの金貨を俺に提示した。やったことと言えば多少の圧迫面接と実力の見極めがてらに魔王城の総戦力と五分間手合わせしただけなのに。
太っ腹だ。実に太っ腹だ。
加えて初年度から空位だった幹部の一席、尋問官の座まで用意してもらった。
尋問官といえば前世で俺がこよなく愛していた大ヒット映画の主役の立ち位置であるから、俄然やる気が出てきたというもの。
こうして俺のエリート新卒街道が始まるのかと思いきや……幹部は毎日定時上がりでホワイトすぎる! 少しは残業やらしてくれないと、(まぁベースの基本給が高い分、余分に働かれたくない気持ちは分かるけど)これじゃ夢にまでみた老後までに100億金貨貯金計画が破綻する……!
ってなわけで副業禁止だけど冒険者登録を無事に済ませた俺の副業ダンジョ攻略が幕をあける。