あらすじ
――その紅は、檻よりも甘く。
目を覚ましたとき、私は“商品”だった。
人外たちが集うオークションで、値札をつけられ、競りにかけられていた。
そんな私の前に現れたのは
紅い瞳の男――幻影の主・ルシェリア。
彼が創り出した“箱庭”の中、私は優しい檻に囚われる。
恐怖と安らぎのあわいで揺れる心。
彼の孤独に触れるたび、紅の檻は少しずつ私を甘く絡め取っていく。
逃げたいはずなのに、
その声に、瞳に、触れるたび、
檻の外の世界よりも――ここが息をしていると感じてしまう。
これは、孤独な創造主と、囚われた少女が紡ぐ
“檻の中の恋”の物語。