あらすじ
没落貴族の娘、**リリア・フェンリール**は小さな魔法しか扱えない三流魔法使い。
それでも彼女は、暴走モンスターから助けてくれた高潔な聖騎士――
**セドリック・ヴァルナート**に恋をしていた。
けれど、聖騎士と魔法使いは相容れぬ立場。
ましてセドリックは、王国でも名高い名門貴族の嫡男。
身分違いの恋など叶うはずもない……そう分かっていても、
リリアの胸は彼の笑顔を忘れられなかった。
そんなある日、彼女は古びた図書塔で“禁じられた魔導書”を見つける。
そこに記されたのは――**恋を成就させる禁断の魔法**。
「これが最後のわがまま……これで想いを伝えられたら、それでいい」
覚悟を決めたリリアは、夜の月下で魔法を発動する。
だがその瞬間、魔法陣は暴走し、光は聖騎士の屋敷とは**真逆の方向**へ飛んでいった。
そして翌日――。
リリアのもとを訪れたのは、黒髪の青年。冷たい微笑と、狂気を孕んだ瞳。
かつて“闇の最強魔導士”と恐れられる男――**アシュレイ・クロウズ**。
「君が呼んだんでしょう? 僕を……さあ、どうしてくれるんですか、リリア?」
その日から、リリアは病み系最強魔導士の**異常な愛のターゲット**となってしまう。
これは、恋魔法をひとつ間違えた令嬢が、
光と闇の狭間で**本当の愛**に気づくまでの、ちょっと危険で甘いファンタジー。