あらすじ
七月五日。クラスメイトが死んだ。
次の日、彼女は幽霊になって現れた。世界を騒がせる幽霊出現のニュースにテレビも新聞もこぞって彼女を取材する。
しかし、葵生には彼女の姿が見えなかった。何も無い空間に向かって話しかけるクラスメイト。壁だけが映されているように見える記者会見。葵生だけがぽつんと取り残されたようだった。
程なくして夏休みを迎えた葵生は理科室で彼女と出会う。筆談で会話を続けるうちに、次第に彼らは友人になっていった。
『死んでから新しい出会いがあるなんて、知らなかったな』
見えない葵生が共に過ごした、彼女の最期の夏休み。