あらすじ

マリコは、鏡の前で、いつも問う。 過去の事件の事を。 マリコは、25年前に、夫であったタクミを殺していたのだ。 ただ、その記憶と罪悪感は、年月が経つにしたがって希薄になっていく。 記憶が無いと言う事は、存在しないも同じだ。 殺人の記憶が希薄になっていくというのは、殺人が無かったと同じであると、自然と思えるようになっていく。 殺人?大したことじゃないわ。 やがて、また年月が過ぎてゆき、マリコは、軽度の認知症になりかけていた。 それにつれて、殺人の記憶も消えてゆく。 そして、まったく記憶が消えてしまった時に、鏡の中に、殺した夫のタクミを見つける。 でも、そのタクミの顔を、マリコは覚えていなかった。

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エブリスタ2021/06/11
  • 現在の作品記憶の時効