あらすじ
迷子の心を連れ去って、
世界のほつれを縫い直して、
残酷で、優しい幻を見せてあげる──。
これは、現実の裏側でひっそり開かれる、
壊れかけた心と失われた声のための、演目たち。
第1幕「ジョニィの部屋」
焼き菓子と紅茶の甘い香り。灰色の瞳は餓えている。
第2幕「角に座す」
演じること。生きること。女が最終幕で魅せるものとは。
第3幕「午前三時の明滅」
月面で開かれるお茶会。揺らめく魂の所在をめぐる、夢とうたかたの対話。
第4幕「Ear」
聞くだけの存在が旅して見た、世界中の嘘と真実。
第5幕「新界魚」
自由の名のもとに変異した鰐が、海の底で出会った、記憶と赦し。
第6幕「Sputnik」
失った“it”を探し続けた孤独な少年の軌道は、静かに宇宙へと離脱していく。
第7幕「Carnival kitchen」
愛と献身の台所は、やがて血と肉の輪舞へ──すべては幸福な食卓のために。
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ようこそ、幻想の檻へ。
雛鳥たちは羽ばたかない。
そのかわり、サーカスのように喧しく、あなたの中に囁き続ける──。
【短編集。そこはかとなく暗い】