あらすじ
※過激表現があるエピソードには☆をつけています。
疫鬼(えきき)と呼ばれる疾病を司る異形が存在する榮国(えいこく)。左頬に呪われた痣をもつ第一公主の楓璃(ふうり)は、疫鬼の討伐を専門とする克司の長、克司長を務めていた。そんな彼女を支えるのは、副官にして従者の高廉(こうれん)。両者は互いの芯の強さと優しさに惹かれ、秘かな恋心を抱いていた。
ある日、強力な疫鬼が出没し、楓璃と高廉は現地に赴く。
辛くも疫鬼を倒した両者は皇宮へ凱旋するも、向けられるのは感謝や賞賛ではなく侮蔑と厭悪の眼差しだった。
病を広める異形と戦う克司は穢れの象徴。ゆえに、どれだけ彼女たちが安寧の世のために力を尽くそうとも、人々が敬意を示すことはない。
それでもなお、楓璃は使命を果たすために剣を取り続ける。高廉もまた彼女を支え、共に在ることを誓う。
これは気高く美しい主従の、最初で最後の恋煩い。