あらすじ
世界は、異形植物《ルートフォーク》に覆われた。
生き残った人類は「プラネタリウム」と呼ばれる閉ざされた居住区に身を寄せ、外の世界を“緑の墓場”と呼んで恐れた。ルチアは地方プラネタリウムの訓練生。
いつか《殲緑機関》の精鋭部隊〈流星〉に入ってルートフォークを倒すことを夢見ている。
仲間たちと競い合う日々の中、どこか浮いている少年・マコトの存在が
彼女の目を離させなかった。
冗談ばかり言うくせに、時折見せるその瞳の奥の冷たさ――。
ある夜、ルチアは軽い気持ちで禁断の外界へと踏み出す。
だがそこで彼女が見たのは、“人間の形をした緑”と、それを一瞬で屠る少年の姿だった。
これは、人と植物の境界が崩れた世界で、
「生きる意味」を問う、少年少女たちの物語。