あらすじ
果樹園の娘、下井田詩菜はりんご園を継ぐべく農業高校を受験した。
りんご園は祖父が管理していたが、数年前からサラリーマンの父が手入れを手伝っていた。ある時、詩菜が一番大事にしていた一本のりんごの樹が伐採されていることに気が付いた。犯人は、祖父。
高校生活に慣れてきたころ、家には見知らぬ男二人組が出入りするようになっていた。父や祖母と何かを話している。盗み聞きしてしまった内容は、りんご園を手放す、ということ。
詩菜は目的を失い、半ば自暴自棄になり、ついには家庭の事情という理由を使って二学期から母が住む栃木の高校に転入することを決意。
新しい環境で出会ったのは、妖精と呼ばれる少女、関内律子。律子がいる文芸部に入ったが、始めの活動内容は妖精の世界に行くこと……。
なぜ律子は妖精の世界について語るのか。文芸部員との関係や過去とは。
りんごが染まり始める季節、偶然と必然の境界を渡る青春ファンタジー。