あらすじ
『フォロワー13,000人の陰キャ』
― 小説家志望、チート持ち16歳 ―
教室の隅に、
僕の世界がある。
鉛筆の芯の黒さと、
誰にも見えない傷の色は、
だいたい同じトーン。
笑い声は、遠くの波の音みたいに
僕を壊さず、ただ削っていく。
それでも――
夜になると、スマホの光が僕を照らす。
「いいね」ひとつ。
たったそれだけで、
今日の自分を許せる。
誰かが僕の物語を
“救い”として読んでくれるから。
知らない誰かの涙が、
知らない僕の祈りになる。
文字でしか繋がれない僕らは、
それでも現実より確かな温度で
息をしている。
そして僕は気づく。
目立たなくても、
世界は僕を見ていた。
――チートなんて、要らなかった。
想像力こそが、人を超える力だった。
フォロワー13,000。
だけど今夜は、
たった一人の“あなた”に向けて書く。
静かなざまぁを、
優しい言葉で包みながら。