あらすじ
ある日、交通事故が原因で死亡したはずの高校生の「俺」は、前世の記憶を取り戻し、自分が中世ヨーロッパ風の貴族社会にある辺境伯家の8歳の令嬢「カノン・ベルフォール」として転生していることに気づく。しかも、この世界は前世で妹が熱中していた乙女ゲームの舞台であるらしい。転生したカノンは、引っ込み思案で人見知り、勉強嫌いだったカノンの記憶と、前世での「もっと勉強しておけばよかった」という後悔から一念発起し、この世界の知識を得るために勉学に励むことを決意する。
これまで無関心だったカノンが突然「勉強したい」と言い出したことに、専属メイドのエマは大感激し、親バカな父である辺境伯へすぐに報告に行ってしまう。
TS転生によって漆黒の髪と深い瞳を持つ絶世の美少女となったカノンは「俺ちょうかわよ」と自画自賛しつつも、いきなりの親への報告に頭を抱える。このようにカノンは、ゲームの知識がない状態で、今後、原作の主人公や悪役令嬢、攻略対象である王子たちと関わる中で、厄介事に巻き込まれていくことをまだ知らない。
かくして、中身が男子高校生の貴族令嬢は、乙女ゲームの世界で自身の人生を立て直し、平穏を勝ち取るための第一歩を踏み出す。