あらすじ
私は、貧乏伯爵家だった夫、オスカー様を支えるため、実家である商会から多額の援助をしてきました。
おかげさまで彼の領地は潤い、事業も軌道に乗りました。
これでようやく夫婦として穏やかに暮らせると思っていた矢先のことです。
「君の実家の援助はもう不要になった。はっきり言って、君自身にもう用はない。離縁しよう」
彼は、私の援助で建てた豪奢な執務室で、そう言い放ちました。
彼の隣には、新しい取引先の公爵令嬢が寄り添っています。
私を踏み台にして、更なる高みへ行こうというのですね。
「そうですか。用済み、ですの」
涙も出ませんでした。
「分かりました。離縁、お受けいたします」
ただし、私がこれまで援助した金額、全て利子付きで返済していただきますけれど。