あらすじ
これは、戦神のミタマを継ぐ者たちの英雄譚。
──龍脈の異常活性で既存の文明社会が崩壊して五百年。
生き延びた人類は、失われた過去の遺構を、技術を再利用し、かろうじて生きながらえていた。
神の威光を、あるいは己の野望を実現せんと有象無象が様々な独立勢力を築く中、最も過激で最もカリスマ的な組織「影法師」が勃興。
彼らは神々の弑虐と、その末に和深大陸(かずみたいりく)を「終わりなき、永遠なる闘争世界」に変えることを目論み、行動する。
──そんな時代。
一人前だと思い上がっていた若き半妖鬼の獣狩は、女天狗の神使と出会い己の未熟を知る。
戦帰りの妖術師は、猫又の女忍者との邂逅を経て、欲望の街・穢戸を目指す。
異国の騎士は仲間の死の穢れを落とすため旅し、美貌の絵師の悲願を知り、互いに協力を結ぶ。
苛烈な世にあって不殺を誓う、酔剣使いの浪人は、かつて殺し合った女侍と奇妙な共闘を経て契る。
戦神の鼓動を抱く鬼の男は、麗しい狐を妻として、ひとを探す。
──そして、人斬りと雪女は逃避行の果てに、なにを見るのか。
──ここに集いし十二のミタマ、いざ猛り疾く狂奔せり。