あらすじ
侯爵夫人として嫁いで三年。
夫であるアルフレッド様は、私のことなど一度も顧みませんでした。
彼の視線の先にあるのは、いつも彼の義妹であるイザベラ嬢だけ。
「イザベラが病気だから」「イザベラが寂しがるから」
そう言って、夫婦の約束はいつも反故にされてきました。
そして今日、彼は言ったのです。
「すまないが、イザベラが君と同じ家に住むのは辛いそうだ。離縁してくれないか」
義妹の我が儘のために、私を追い出すというのですね。
もう我慢の限界でした。
「ええ、結構ですわ。こちらが私の署名済みの離縁届です」
ずっと前から準備していたそれを突きつけると、彼はなぜか酷く驚いた顔をしていました。