あらすじ
台湾に米軍が駐留し日米中台が睨みあっている近未来、華南を横切った飛行体は中国、米軍の迎撃で奈良県山中に墜落した。近辺では日米中台の子供が親善キャンプ中だったが、飛行体が墜落間際に放った電磁パルスで電子機器が焼かれた報道陣は去り、子供達五人と指導員ら三人が残された。互いに打ち解けていった子供達は二足歩行も可能な嘴のある不思議な生き物と出会いヒメと名付けて密かに保護する。大人達がヒメを探しているのだと気付いた子供達は筏で家出するが、すぐに筏は壊れてしまう。食料も流されて泣きべそをかきながら暗くなった山道を登る子供達の前に一室のみ明かりのともる古い屋敷が見えた。そこには連れ合いを亡くし、半ば呆けた初老の女性が暮していたが、彼女は子供達を受け入れた。一方、EPM障害と、何故か行われている警察による道路閉鎖によって子供達の無事は捜索している指導員には伝わらなかった。翌朝、消防署員の老女の息子が様子を見に来るが、溌剌とした彼女に緊急時に仕事を抜けて来たことを一喝され帰っていった。子供達も状況が安定するまでここに隠れてなさいと諭され承諾する。屋敷裏の祠の御神体とヒメが似ていることに驚いたり発電機を回したり楽しくすごす。が蔵の中の古い真空管ラジオを出してきてニュースを聞き、ヒメが宇宙人であることに気付く。それが原因で子供達は仲違いするが、本当の御神体があるという山上の本社へ行ってみようと出発する。しかし、いつの間にか屋敷を警察が包囲していた。さらに合衆国のある機関が子供達とヒメを"保護"するため屋敷を訪れる。その傍若無人さに警察が暴発、指示に逆らって介入し現場は大混乱。その隙に子供達は本社を目指した。結果、古代にヒメの祖先がこの地に飛来し人類とファーストコンタクトしたことが証明された。その阻止を目論んだ異星人の一派も失敗を認め、米国・中国も政治的妥協として子供達を軸に異星人との交渉を行うことになった。