あらすじ

都内から派遣された刑事・榊涼香(さかき・りょうか)は、失踪事件の捜査のため、山間の集落「月見ヶ原」を訪れる。 霧深い山中にあるその村では、古くから“月を喰う神”を祀る儀式が行われ、 満月の夜ごとに、誰かが忽然と姿を消すという。 村人たちは口を揃えて言う—— 「それは“月喰様”のお召しです」と。 だが、榊はその迷信を信じようとしない。 現場を調べるうち、彼女は奇妙な法則に気づく。 ——失踪者たちの写真には、どれも“欠けた月”が写っていた。 やがて榊は、村に残る古い書物から“月喰”の真実に近づいていく。 それは神ではなく、かつて村人たちが封じた人間の殺人鬼の名。 そして、榊の家系はその封印に深く関わっていた。 次の満月が近づく。 夜の底で囁く声が言う—— 「おまえの中にも、月がある。」 やがて“月喰”は再び目を覚まし、 村を、血と記憶と月光で満たしていく。

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カクヨム2025/10/20
  • 現在の作品月喰 ―つきぐい―