あらすじ
ここでは、名を持たない小さき命たちだけが暮らしている。
夜になると、子どもたちは広場に集まり、夜空から落ちてくる運命の星を待つ。その星に選ばれた子は、心の奥底に秘めたたった一つの願いを叶えることができる。
しかし、代償はあまりにも重い。願いを叶えた者は、二度と町に戻れないトンネルをくぐり、孤独な旅路へ出なければならない。
ぼくは、親友との穏やかな日々が壊れることを恐れ、誰よりも強く星が降らないことを願っていた。
そんなある夜、ひときわ大きく輝く光が、まっすぐに親友の掌へ吸い込まれた。
彼は別れの笑顔で、誰にも言えなかった**「本当の願い」を告げる。その無私の愛が、「一夜に一つ」という世界の古い掟を打ち破り、空に輝く二つ目の星**を呼び寄せた。
これは、愛の力で孤独な運命を共有の絆に変えた、二人の切なくも美しい旅立ちの物語である。