あらすじ
⚔️第8章 ──虚空と光の戦場(分岐編)
加護塔の沈黙を“虚空の呪い”と断じた王国は、
神の怒りを鎮めるため、聖騎士団を出陣させる。
その先頭に立つのは、光の加護を宿す男――団長ライナルト・ヴェルデン。
一方、虚空と闇の同盟を結んだゼル=イグナシアは、
加護塔改変の余波で目覚めた新たな能力《虚空収納》を手に入れていた。
それは、存在そのものを虚空に沈め、
神すら干渉できない“封印の空間”を作り出す力。
霧の谷で、光と虚空が激突する。
祈りが槍となり、加護が雷となり、
戦場は光と闇の境界そのものと化した。
激戦の末、ゼルは団長を捕らえ、
《虚写》と《虚空収納》を融合させ、
彼の“構造”を虚空に保存――そして、“完璧な分身体”を生成する。
その偽りの団長が王国へ帰還し、
「虚空を退けた」と報告した瞬間、
王国は狂信に包まれる。
だが、神の加護は祝福ではなく“毒”へと変わり、
光が街を焼き、人々を呑み込み始める。
虚空の勇者は遠くからそれを見下ろし、静かに告げた。
「これは救いじゃない。
壊れているだけだ。
……だが、これでいい。神はまだ気づかない。」
祈りは崩れ、加護は暴走する。
そして――“神の観測”が、世界の奥で微かに揺れ始めた。