あらすじ
瀬戸内の島で精神科医として働く緒方利奈の完璧な日常は、妹・瑠奈が東京で「るんるん」と名乗り、セクシーなネット配信をしていると知ったことで崩壊する。
妹を救うため、利奈は東京へ向かう。SNSの痕跡を頼りに高田馬場のアパートを突き止め、荒れた部屋で瑠奈と再会。利奈は瑠奈を「スマホ依存(行動嗜癖)」と診断し、精神科医として強引なデジタルデトックス(スマホの取り上げやアカウント削除)を開始する。しかし瑠奈は回復したフリをして利奈を油断させ、彼女のクレジットカードを盗んで逃走。
利奈はカード履歴から、瑠奈が歌舞伎町のホストクラブのNo.1ホスト・ケントに入れあげていることを突き止める。店でケントと対峙する利奈だが、その最中、両親が島で事故死したとの報せが入る。絶望の淵に立たされた利奈は、心の隙間に入り込んできたケントの言葉に救いを見出し、今度は利奈自身がケントに深く溺れていく。
利奈はケントのエース客に「地味」と侮辱されたことをきっかけに、ケントを「落とす」ことを決意。瑠奈と共謀し、利奈は精神科医の知識を総動員し、ケントを「自己愛性パーソナリティ障害」と分析。彼のトラウマを聞き出し、対応し、ケントを精神的に支配することに成功する。
しかし、利奈はケントを支配する快感に溺れ、両親の遺産である島の土地まで売ろうとする。
その狂気に恐怖した瑠奈は、利奈に「お姉ちゃんが壊れて嬉しかった」と罪悪感を告白。利奈も瑠奈への接し方を謝罪し、姉妹は和解、ケントとの決別を決意する。
だが、ケントは瑠奈の過去をネタに二人を脅迫する。
利奈と瑠奈はホストクラブへ最後の対決に向かう。利奈たちは、ケントの脅迫を録音し、他の被害者や店のオーナーの前で、心の弱さにつけ込む彼の悪質な営業手口を暴露する。
数年後、利奈は新宿で「元・依存症(ホスト)経験者」の精神科医としてクリニックを開業。瑠奈も『シスター・セラピー』の原作者として活躍し、二人はそれぞれの未来を歩み出していた。