あらすじ

『葬式が終わったら、離婚ですって? ― 介護妻の逆襲』

線香の煙が、まだ天井に残っているのに
あなたはもう、別の未来を口にした

冷めた茶碗、沈黙の食卓
わたしの手は、皺と火傷と疲労でできていた
それでも、あなたの親を看取った
泣く暇もなく、眠る暇もなく

「ありがとう」の一言を
夢の中でさえ、もらえなかった

けれど――

わたしの中で、何かが音を立てて割れた
それは絶望じゃない
静かな始まりの音だった

窓を開けると、春の風が吹いた
古い畳の匂い、遠くの電車の音
鏡の中の顔に、うっすらと光が射す

「あなたのために生きた日々を
 今度は、わたしのために使う」

涙ではなく、微笑みで終わらせる
後悔ではなく、再生で始める

ぼろ雑巾みたいに捨てられた手が
いま、土を掴み、芽を植える

――“ざまぁ”という言葉は
 ほんとうは“解放”の別名なのだ

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アルファポリス
アルファポリス2025/10/20
  • 現在の作品『葬式が終わったら、離婚ですって? ― 介護妻の逆襲』