あらすじ
藤堂湊(とうどう・みなと)は、平凡で臆病な高校生。
親友の桐谷瞬(きりたに・しゅん)や白川透(しらかわ・とおる)と共に過ごす日常の中で、
彼の心を静かに揺らしたのは、同級生の篠原結衣(しのはら・ゆい)だった。
まっすぐに想いをぶつける結衣と、心を閉ざしがちな湊。
そして、音楽を愛する橘琴葉(たちばな・ことは)、快活な瞬、冷静な透――
五人の友情と恋が交差しながら、彼らの青春は複雑に、斜めに揺れ動いていく。
高校時代、すれ違いの末に湊は琴葉と付き合い始め、結衣とは離れ離れになる。
しかし大学に進み、社会人となった彼らは再び運命の糸に導かれるように再会する。
出版社で働く湊。
広告代理店で奮闘する結衣。
互いに傷つきながらも成長した二人の間に、かつて言えなかった想いが静かに蘇る。
新たな出会い――
知的な先輩・佐久間蓮、快活な同僚・森川紗月、結衣を支える同僚・早瀬航。
彼らとの関わりの中で、湊と結衣は過去と向き合い、「本当に大切なもの」が何かを見つけていく。
やがて、再び訪れた春の公園で、湊は結衣に想いを告げる。
それは、長い年月を越えてようやく交わされた「答え」だった。
――人は、まっすぐには生きられない。
でも、揺れながら進む道の先にこそ、本当の愛と成長がある。
友情、別れ、再会、そして永遠の誓い。
五人+三人の登場人物が紡ぐ、切なくも温かい群像恋愛ドラマ。