あらすじ
*男性の生理描写と暴力による流血表現があります。
以下、あらすじ。
就活に失敗した伊藤賢助は、強引に連れて来られた嘉手川家で、車椅子の青年・陸玖の介護をすることになった。
賢助は、介護士として雇われる際の誘い文句の一つ「陸玖がきみを気に入った」を否定するような陸玖の態度に反発し、陸玖を怒らせてしまう。
怒りに任せて陸玖は「介助がいらないと分かれば転職しやすいだろう」と、【人魚姫症候群】と呼ばれるゆえんである足の痛みをこらえ、歩いてみせる。が、苦しむ陸玖を目の当たりにした賢助は、自分がなぜ簡単に流されて嘉手川家に来たのか、その理由に気づき、宣言する。「陸玖さんにここに居て欲しいと言わせて見せる」と――。
賢助は陸玖に認めてもらう為、自分の弱さすら晒して、陸玖の本音を聞き出そうとする。
そうして陸玖が長年秘めていた願いを知り、その願い――外の世界へと陸玖を連れ出した。
喜ぶ陸玖を見た賢助は、自分の中に芽生えていた恋心を認め、同時に介護士をやめる決意をする。
一方、陸玖は体の異変に襲われる。
それが生理だと聞かされ、自分は化け物だと気づいた陸玖は、嫌われたくない一心で賢助をクビにしてしまう。
後悔し、再会を望む二人だが、人魚の名に不老不死を夢みた凶刃に阻まれてしまう。
自分を庇って重傷を負い、衰弱していく賢助を抱きしめる陸玖。彼がこぼした涙が奇跡を起こす。