あらすじ
元・凄腕暗殺者の私、悪役令嬢イザベラに転生しました。待つのは断罪からの破滅エンド?……上等じゃない。むしろ面倒な王宮から解放される大チャンス!
婚約破棄の慰謝料に、誰もが見捨てた極寒の辺境『忘れられた谷』をせしめて、いざ悠々自適なスローライフへ!
前世の暗殺スキルと現代知識をフル活用し、不毛の地を理想郷へと大改革。特製ポーションに絶品保存食、魔獣素材の最強武具――気づけば、谷は大陸屈指の豊かさを誇る独立領に大変貌!?
そんな私の元に現れたのは、後悔と執着に濡れた元婚約者の王太子、私を密かに慕っていた騎士団長、そして「君ごとこの領地をいただく」と宣言する冷徹なはずの溺愛皇帝陛下!?
いえ、求めているのは平穏な毎日なので、求婚も国の再建依頼も全部お断りします。これは、面倒事を華麗に排除して、最高の楽園を築き上げる、元・暗殺者な悪役令嬢の物語。静かで徹底的な「ざまぁ」を添えて、お見せしましょう。
【登場人物紹介】
◆イザベラ・フォン・ヴァレンシュタイン
本作の主人公。ヴァレンシュタイン公爵家の令嬢。中身は、裏社会で名を馳せた凄腕の暗殺者〈サイレント・キル〉。転生後は面倒事を極端に嫌い、婚約破棄からの辺境追放を自ら画策する。表向きは完璧な淑女を演じるが、内心は男性的でサバサバした思考の持ち主。前世のスキルと知識を活かした領地経営で、驚異的な才能を発揮する。恋愛には超絶鈍感。
◆アラン・フォン・エルスリード
エルスリード王国の王太子で、イザベラの元婚約者。ゲームのヒロイン・リリアナに心酔し、イザベラを断罪して婚約を破棄する。プライドが高く自己中心的だが、根は単純。イザベラを追放した後に彼女の真価と自らの愚かさを知り、激しい後悔と執着心を抱くようになる。
◆ジークハルト・フォン・アストレア
イザベラの領地の隣国、アストレア帝国の若き皇帝。冷徹非情で知られるが、イザベラの類稀なる能力と素の姿に強烈に惹かれ、彼女の前では甘い言葉を囁く溺愛家に変貌する。イザベラとその領地を手に入れるため、情熱的かつ強引なアプローチを仕掛ける。
◆リリアナ・オーウェン
乙女ゲーム『星降る夜のシンフォニア』のヒロイン。男爵家に生まれ、類稀な聖なる力を持つとされる聖女。可憐な容姿と天然な言動で周囲の庇護欲を掻き立てるが、国政に関する知識は皆無。イザベラを悪役だと信じて疑わない。
◆カイ・アーデルハイト
エルスリード王国騎士団長。平民出身ながら実力でその地位までのし上がった努力家。学園時代からイザベラの思慮深さに気づき、密かに想いを寄せていた。彼女の追放後もその動向を気にかけており、やがて彼女の力になるため谷を訪れる。