あらすじ
プロローグ
― ありがとうからはじまる恋 ―
「ごめんね」よりも、「ありがとう」を。
「愛してる」よりも、「大好き」を。
それが、葵と湊のふたりらしい言葉だった。
いつも通りの朝、いつも通りの風。
けれどその何気ない日々の中で、
葵は少しずつ“終わり”を感じていた。
それでも彼女は、悲しみではなく“優しさ”を選んだ。
別れの代わりに、たくさんの“ありがとう”を残して。
――たとえこの手が届かなくても、
想いは風になって、きっと誰かの心に触れる。
そんな奇跡のような恋の物語が、
静かにここから始まる。