あらすじ
上下左右の無限の空。
ここでは下方に海や大地など無く、大気と雲のみが宇宙の様に広がる。
これは、そこにたったひとつだけ浮かぶ、孤空の大陸の物語。大陸中央部での、永きに渡る戦火から。
戦火――その宗教戦争は、同一教内でのほんの些末な解釈の違い、つまり宗派を巡る小競り合いから始まった。しかし、それから四半世紀を過ぎた今でもそのことを覚えている者は、稀である。
それらの宗派を擁する中心的国家はレイグル及びバラフトであり、件の争いは、そのままこの2国家間の戦争とも置き換えることができる。
技術急進的で、あらゆる魔力、霊力をインフラとして整備するレイグルに対して、前時代的な魔導士による人体使役に固執するバラフト。しかし、両者の戦果は均衡していた。
レイグル人であり、同軍の中でも精鋭であるVDC騎士団に属するジオ・アルデンは、秘匿の命を受け仲間と共にバラフトの辺境の村に潜入するが――。
E★エブリスタ小説大賞応募済作品。
久しぶりの執筆になりますが、どうぞよろしくお願いします。