あらすじ

数日前か、数週前か。将又数時間前か。いつの間にか雲の如く消えてしまった友人を探す為、彼が住んでいた小さな貸家へと足を踏み入れた。 乱雑に積まれた本、机に残された冷めきった茶碗、そして窓辺に置き去られた灰皿。確かに息づいていた気配はあるのに、肝心の彼の姿だけが忽然と掻き消えてゐる。 散乱する書類の山に手を伸ばしたとき、私は一枚の便箋を掬ひ上げてしまつた。それは、まるで私を待ち構へてゐたかのやうに。

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カクヨム
カクヨム2025/10/19
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