あらすじ

春の風が、奥里坂の街を抜けていく。 その風の匂いには、どこか懐かしい焦げの匂いが混じっていた。 地元の大学に進学した美希は、民俗学者・豊郷の講座で“風の信仰”に触れる。 語られる奥里坂の古い風習──息と声、命の流れを繋ぐ“風の理”。 聞いているうちに、美希の胸の奥で、なにかが静かにざわめき始める。 そしてその夜、封鎖されたトンネルの方角から、再び風が止んだ。 スマホのラジオアプリが勝手に起動し、消えたはずの芸人の声が囁く。 『……風がズレとる。命のリズムが、乱れとる』 春の風は、再び“黄泉”を呼ぶ。 ──巡る命と記憶の物語、第二幕。 ◇◇◇ 本作の舞台は前作【ドッとライジング】から半年後──今度は前作の主人公・孝の姉の美希を中心にストーリーが進みます。 本作だけでお読み頂くことも可能ですが、前作を読むとぐっと理解が深まります。

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小説を読もう2025/10/20
  • 現在の作品続・ドッとライジング!〜黄泉返しの儀〜