あらすじ

概念ショタの獣系人外×死に損ない人間の食道楽伝奇ホラーの連作短編です。 以下あらすじです。  山奥の村に住んでいた春之介(ハル)は、村に伝わる逸話の異形の子孫である不知火(命名・ハル)に殺されるはずだった。不知火は長い年月の間、異形の父と人間の母を死に追いやった村人達を憎み続けていたからだ。しかしハルは生き延びた。不知火の食糧は人間の『悔恨』なのだが、ハルには心の揺らぎがほとんどなく、食える部分がないため見逃された。しかし村が滅びて住処のなくなったハルは、いずれ不知火の餌になると決めて共に旅に出ることにする。  二人(一人と一匹)は様々なところを巡り、様々な異形や人間に巡り合う。滅亡し異形に近くなった過去の村や、清浄な湖を守る蛇の神や、森の奥でひっそりと暮らしている記憶の異形。ハルと不知火のように一人と一匹で旅をしている人間と異形の二人組にも途中で出会い、紆余曲折がありながらも交流する。  また、不知火の食糧である『悔恨』を求めて様々な出来事も二人は経験する。ハルは時には人間を騙すような形で悔恨を生み出し、不知火はそれを喜んで食べる。時間の止まった海岸に二人きりで閉じ込められた時には不知火の名前の由来である異形に出会う偶然もあり、降りかかる色々な困難や謎に対して二人はあれこれと立ち向かう。  頭脳を駆使するハルと、異形の力を使う不知火は、旅を続けるうちにお互いの必要さ、大切さをどんどん積み重ねてゆく。  ただの友情とも言い難い不可思議な関係性を築く二人は、過去を覗ける祭囃子の森にやがて辿り着く。ハルはどうやって半人半妖の異形が生まれたのかを知るために不知火の過去を探ると決めるが、これは同時に自分の暮らしていた村の過去を知ることにもなる。  過去の中にいる不知火の父と母の出会いや不知火の誕生、村のかつての最盛期をハルは眺めてすべてを知った。  これらはすべて不知火のためであり、ハルは不知火のために子孫を残す決意を固める。二人はいつ終わるとも知れない悔恨食の旅を続けていくのだった。

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カクヨム
カクヨム2022/08/28
  • 現在の作品【書籍発売中】悔恨食道楽紀行