あらすじ
三木正浩物語 ― 靴に魂を込めて ―
足跡は語る
少年の日の泥道を
裸足で駆けた夢が 今も胸に残る
磨かれた革靴の光に
父の背中を見た
「足元には人生が出る」――
その一言が、彼の羅針盤になった
倉庫の片隅 雨の音
ひとつのスニーカーが売れた夜
涙と汗が混じるその手に
“ありがとう”の重みが沁みた
ブランドの壁を越え
言葉よりも誠実を携え
異国の風の中で
靴底の音が未来を刻む
数字が人を追い越し
会社が巨大になるほどに
心はもう一度、靴を磨く場所を探した
彼の辞書には「引退」がない
ただ、「歩き続ける」という文字がある
イーエムプランニング
工房の灯りの下
若者たちの笑い声と
革の香りが交じり合う
「靴は、歩くためのものじゃない」
「人生を進めるためのものだ」
今日も誰かの足元で
彼の魂が鳴っている
トントン――
未来へと響く、永遠の足音