あらすじ
所謂『カースト一軍女子』の美浦夢(みうらゆめ)は、普段の日常に辟易していた。
休憩時間になれば自然と別れていく人の塊、それは大小さまざまで、似たような容姿の者同士が集まり談笑する。かくいう夢もその塊の一つ。美貌と流されやすさ故に、夢をグループの『華』にしたい一軍女子たちが、それこそ虫のようにわらわらと集まってくる。そんな友人たちを、夢は憐みのようなあきらめのような気持ちで眺めていた。
ようやくこの平凡が終わる。
卒業式の日、アルバムを開いて最後のページを埋め合う中、『カースト最底辺』の鹿島雪子(かしまゆきこ)がナイフを構え、教壇に立っていた。
日常など容易く終わる。
雪子によって熱を失った友人の姿を見て、夢は密かに微笑む。
虐げられてきた者たちの、逆襲の物語。