あらすじ

はるか古の時代、神々が降り立ったと伝えられる火嶺郷(ひみねごう)。 地の奥に火を宿すその地では、代々「火巫(ひみ)」と呼ばれる一族が、火の語り部として土地の記憶を受け継いできた。 早春のある夜明け前、若き火巫・久玖里(くくり)は、静かに燃える火の前に座し、語られぬ声に耳を澄ませる。 一方、遠くヤマトの都から、ある使者たちが火嶺を訪れる。彼らの目的は、ただの挨拶ではない。 火と記憶、語りと沈黙、伝承と変革―― やがて交わるはずのなかった者たちが、ひとつの火を囲むとき、物語は静かに動き出す。

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小説を読もう2025/10/19
  • 現在の作品火を聴く器