あらすじ
幼馴染の勇者アルベルトと聖女カタリナ。
五年間共に戦ってきた仲間だと思っていた彼らに、リオンは突然告げられた。
「お前の薬師スキルは、もう必要ない」
戦闘力がない。ポーションは市販品で十分。報酬は没収――
理不尽な言葉を浴びせられ、身一つで追放されたリオン。
だが、彼には誰も知らない秘密があった。
前世で製薬会社の研究員だった記憶と、この世界を遥かに超える薬学知識を。
「もう、遠慮する必要はない」
辺境の街ラクリマで、リオンは本気を出す。
不治の病を治す万能薬、戦闘力を飛躍的に高める特殊ポーション、この世界にない抗生物質――
瞬く間に「奇跡の薬師」として名を馳せるリオン。
彼のもとには、銀髪の獣人少女、エルフの錬金術師、元暗殺者の美女など、魅力的な仲間たちが集まってくる。
一方、リオンを追放した勇者パーティは、徐々に窮地に陥っていた。
魔王軍の新兵器「呪毒」に侵され、誰も治せない状態異常に苦しむ彼ら。
「リオンを……リオンを連れてこい!」
かつて「無能」と罵った薬師を、今度は必死に探し始めるアルベルトたち。
だがリオンは、もう振り返らない。
新しい仲間と、新しい人生を歩み始めたのだから――