あらすじ
度重なる戦争で、1度世界は滅び───生き残った僅かな人間は資産家グールと協力して知恵と労働力を募り、数百年かけて文明を復活させた。
しかし、人間が文明を築く以前から世界には【先住者】が存在していた。
夜行性である彼らは夜陰に乗じて人間を狩って生きており、賢こく残忍だった。
今から8年前、高尚な遺伝子工学で長生き且つ病気に丈夫な新種の愛玩動物を生み出したとある製薬会社があった。
けれど、新種の愛玩動物だなど大法螺。
彼らが生み出したのは、禁忌とされていた最下層階級グールの細胞を用いた研究を秘密裏に進めた末に、ようやく成功した生物兵器であった。
致死率99%であるグールの“黒毒”を生物の身体に注入し、残り1%の確率に賭けて成功すれば実験生物の種別に準じて大きく異形のグールとして変化するが、失敗すれば例外なく死亡する。
彼らが行ってきたのは、そんな残酷な生物実験だった。
原種のグール、グランデ。それも彼らの【女王】を狙う科学者・ケアルと、彼女を護る最上級グールであるグリード…。
女王の【性質】を狙う科学者と、彼らグールの果てなき戦いはその未来に終結を導けるのだろうか?