あらすじ
白菊女子大学。
裕福な子女が集うこんな学校に、どうして入っちゃったんだろ……。
後悔を抱きながら、バイト募集の貼られた学内掲示板を眺めていた私の前に、彼女が立ちはだかった。
接点を持つことなど夢にも思わなかった白菊一の美貌を誇る彼女―――御萌美子(みめよしこ)さんは、なぜか自分が始めようとする仕事に私を勧誘した。
それは人についた呪いを祓う、『呪い解き(のろいどき)』。
ルックス以外は単なる女子大生の彼女に、呪いを祓う力などあるはずもなく、詐欺であることは見え見え。
当然断るべきところだったが……。
超のつくドブサイクな顔ゆえ、応募するバイト面接に落ち続けていた私は、実家からの仕送りもなく、生活するのもやっとの状態。
このままの状況が続けば、秋を待たずして命が……。
そんな頭が、彼女の申し出を仕方なく受け入れさせた。
とはいえ、どうせ客などこないだろうと高をくくっていた私だったが……。
表面上の美しさとは裏腹に、内面いっぱい極悪を秘めた御萌さんとすごしたのは、驚愕、哀愁、恐怖の日々だった。
でもそれは―――、
今までに体験したことのない、とっても素敵な夏でもあった。