あらすじ

聖パトリック病院勤務の精神科医ラルフ・マーテンス医師はつい最近始まったお化け看板騒ぎに頭を悩ませていた。ただ「安売り(discount)」とだけしか書かれていない看板が市街に増殖中だというのだ。翌日、車を走らせ、病院に向かう途中、マーテンスは真新しく、且つ、かなり大きなその看板の一つを初めて目撃した。  マーテンスには他にも懸念事項があった。最近に使用例が増えている向精神薬LLS204の副作用に関することだ。人にもよるが、その使用により、ある種の強迫観念が現れるという。更にLLS204の前駆体には、購買意欲の向上、モノが偉大に見える、といった精神的な副作用もあるらしい。鬱病を神経症にシフトさせるような症例だった。  マーテンスは知り合いの結婚記念パーティーで、集まった仲間の一人から看板についての奇妙な話を聞かされた。ついでマーテンスが巻き込まれたのは円盤騒ぎで、その円盤騒ぎは奇妙なことに例の看板と、更に聖パトリック病院にまで繋がったのだ。

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エブリスタ2019/09/23
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